承認マスターは以下の3つの部分で構成されています。
- ヘッダー
- 基本設定
- 開始条件
- ステップ
それぞれの編集の仕方について説明します。
1. ヘッダー
承認マスタ名と保存ボタンが表示されます。
承認マスタの編集内容を保存するには保存ボタンを押してください。
2. 基本設定
基本設定には以下の項目が含まれています。
- 開始日
- 終了日
- 承認開始時の申請ステータス
- 承認完了時の申請ステータス
- 却下時の申請ステータス
- 取下げ時の申請ステータス
- 説明
開始日・終了日
承認マスターを新規作成した際に開始日時と終了日時を設定した場合、最初はその設定値が表示されます。
開始日から終了日までの間、この承認マスターは有効になります。
また、開始日、終了日のいずれかまたはその両方を空にすると、その承認マスターは以下のように扱われます。
- 開始日のみが空: 終了日まで常に有効
- 終了日のみが空: 開始日から常に有効
- 両方の値が空: 常に有効
承認開始時の申請ステータス
作成する承認マスターによって定義される承認フローにおける開始条件の一つです。
申請レコードの申請ステータスが設定した値になっている場合、申請画面の承認フローで作成する承認マスタを選択することができます。
承認終了時の申請ステータス
承認フローが完了した時の申請レコードの申請ステータスの遷移を設定します。
却下時の申請ステータス
承認申請が却下された時の申請レコードの申請ステータスの遷移を設定します。
取下げ時の申請ステータス
承認申請を取下げられた時の申請レコードの申請ステータスの遷移を設定します。
説明
作成する承認マスタの説明を入力してください。
3. 開始条件
承認マスターを選択できるユーザの条件を設定します。
開始条件には以下の項目が含まれます。
- 承認申請後の申請ステータス
- 承認申請後の承認ステータス
- 承認申請者条件
承認申請後の申請ステータス
承認申請を出した時の申請レコードの申請ステータスの遷移を設定します。
承認申請後の承認ステータス
承認申請を出した時の申請レコードの承認ステータスの遷移を設定します。
承認申請者条件
この承認マスタを用いて承認を申請できるユーザの条件を設定します。
結合子
複数の条件の関係性を設定します。ANDとORの2種類が使用できます。
結合子はORまでの条件を一塊として解釈します。
上の画像の場合、(Department = '資材調達部' AND Title = '担当') OR (Department = '土木管理部' AND Title = 申請レコードのName項目の値)となります。
つまり、(部署が資材調達部かつ役職が担当)または(部署が土木管理課かつ役職が申請レコードのName項目の値)という条件になります。
項目
条件に用いる項目を設定します。
承認マスターの作成の際に使用項目一覧で設定した項目のみが表示されます。
また、項目を選択後に再度項目一覧を表示したい場合は全ての文字を消した後に入力欄をクリックする必要があります。
演算子
項目と値の関係性を設定します。以下の6種類の演算子が使用できます。
演算子 | 説明 |
= | 項目と値が等しいことを条件とします。 |
> | 項目が値より大きいことを条件とします。 |
≧ | 項目が値以上であることを条件とします。 |
< | 項目が値より小さいことを条件とします。 |
≦ | 項目が値以下であることを条件とします。 |
≠ | 項目と値が等しくないことを条件とします。 |
値の種類
固定値と申請があります。初期値は固定値です。
申請レコードの値を使用する場合は、この項目を申請に変更します。
この値が固定値以外の場合、この行の値の入力欄は特別な入力欄に切り替わります。
値
条件に用いる値を設定します。
また、値の種類が固定値以外の場合、特別な入力欄に切り替わります。
この時、特別な入力欄では承認マスターの作成の際に使用申請項目一覧で設定した項目のみ表示されます。
行追加ボタン
行追加ボタンをクリックすると、そのボタンが表示されている行間に新しい行が1行挿入されます。
行削除ボタン
行削除ボタンをクリックすると、その行を1行削除します。
ただし、先頭の行は削除することができません。
全てのユーザーを選択する
承認申請者条件で全てのユーザーを選択する条件にするためには、以下のようにしてください。
- 1行のみにする
- 項目、演算子、値を空にする
4. ステップ
承認の各ステップの設定をします。
ステップには以下の項目が含まれます。
- ステップ名
- 次の承認ステータス
- 承認形式
- スキップ可
- 詳細設定
- 承認者の最大割当人数
- 承認者条件
- 代理承認者の最大割当人数
- 代理承認者条件
ボタン
ステップを追加
ステップを1つ末尾に追加します。
ステップを削除
ステップ選択チェックボックスで選択されているステップを全て削除します。
ステップ順序変更ボタン
上三角、下三角のいずれかをクリックすると、ステップの順序を変更することができます。また、ステップの順序の変更に合わせて真ん中の数字も変更されます。
ステップ選択チェックボックス
ステップを複数選択することができるチェックボックスです。ステップを削除ボタンと合わせて使用します。
ステップ選択チェックボックスにチェックが入っている状態でステップ順序を変更してもチェックが外れることはありません。
項目
ステップ名
ステップ名を設定します。
ある承認マスタ内に同じステップ名が存在しても問題はありませんが、承認フローの管理をする上では異なるステップの役割を表す名称をつけることが望ましいです。
ある承認マスタで使用しているステップ名を他の承認マスタで用いることは問題ありません。
次の承認ステータス
ステップが完了した際に、申請レコードの承認ステータスの遷移を設定します。
複数のステップが同じ承認ステータスをこの項目に設定していても問題ありません。
承認形式
ステップの承認形式を設定します。2種類の承認形式が選択できます。
専決
このステップに割当てられたユーザの内、誰か一人でも承認をすると次のステップへ進行します。
合議
このステップに割当てられたユーザの全員が承認をすると次のステップへ進行します。全てのユーザとは承認者、代理承認者の両方を含みます。
スキップ可
ステップがスキップ可能か設定します。チェックがある場合、そのステップはスキップ可能となります。
スキップ可能が設定されているスキップに進行した際は、その次のステップも同時に承認作業ができるようになります。
そして、スキップ可能なステップの承認作業が完了する前に次のステップの承認作業が完了すると、スキップ可能なステップは承認済みとして扱われます。
詳細設定
詳細設定では、承認者と代理承認者の条件を設定します。
必ず1行以上の条件が必要です。
それぞれのテーブルについては開始条件の承認申請者条件を参照してください。
承認者の最大割当人数 / 代理承認者の最大割当人数
承認者・代理者承認それぞれに割当てられる人数を制限します。
承認者の最大割当人数は必ず1以上の値を入れてください。
代理承認者を割当てる場合は最大割当人数に1以上の値を入れてください。
承認マスタの編集の説明は以上です。
次: 承認マスタを保存する